建築士妻と男性不妊夫の妊活ブログ

二級建築士であり、転勤妻でもある私と男性不妊(非閉塞性無精子症)である夫との妊活記録。

台風19号の被害

 

私の地元は今回の台風19号

大きな被害を受けました。

 

実家はなんの被害もなく無事だったのですが

建設業という仕事柄、

新築やリフォームなどでお世話になったお客様の家が何軒も浸水被害に遭われたので

泥のかき出しや清掃に行きました。

 

災害とは無縁の地域だと思っていたので

実際に被害の状況を見た時は

絶句しました。

 

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(リフォームでお世話になったお宅の

床下の様子)

 

床下に潜ってみると、

繊維系断熱材は水をたくさん吸い込み

パンパンになっていました。

 

このままでは、乾く事はなく

放っておくとカビてしまうので

和室は畳を処分し、床合板を撤去。

そこから、泥を掻き出すために邪魔な

根太を撤去しました。

 

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(床合板を撤去した様子。写真手前から奥に向かっている木材が根太です。)

 

被害に遭われた地域は農家が多く、

和室がいくつもある

お屋敷の様なお宅が多いです。

そのため、水を多く含んだ畳の撤去だけでも

本当に大変でした。

 

私たちができる事は、なるべくボランティアの方々が動きやすい動線を確保すること。

泥を掻き出しやすい状態にしてから

また別のお宅に向かわなければなりません。

 

浸水してしまった家具や思い出の品を

処分するために運び出していると、

気丈に振る舞っていたご主人の目に涙が…。

私も本当に胸が締めつけられる思いでした。

 

しかし、片づけにお伺いしていたお宅の奥様が

「命があっただけ良かった」と

黙々と作業をする姿は本当にすごいと思いました。

被災地を見渡しても、怒鳴ったり泣き叫んだりケンカする人は全くおらず、

奥様と同じく黙々と作業する方達ばかり。

本当に頭が下がる想いです。

 

 

地元が被災地としてテレビに映るのは辛いです。

しかしもうすでに、

時間が経つにつれ報道されなくなっていき、

記憶からも薄れてしまいがちです。

 

大事なのはこれからです。

 

一刻も早く被害に遭われた方が

元の生活に戻れるよう、

私のような建設業に携る人の役割は

とても大きいと感じます。