建築士妻と男性不妊夫の妊活ブログ

二級建築士であり、転勤妻でもある私と男性不妊(非閉塞性無精子症)である夫との妊活記録。

通院④(タイミング法1回目→二回目)

 

タイミング法一回目がリセットする間に

黄体ホルモン検査をしました。

 

結果は基準値内だったので何も問題なく。

この頃は、もしかしたら妊娠しているかもな♪なんて

呑気に考えていて、好きなお酒も止め

体を冷やさないよう努めていたっけな…

夫も初めてのタイミングに期待が大きく

いるはずもない私のお腹に

「大きくなってくれ~」なんて

話しかけたりさすったりしていました。

 

あのまま妊娠出来ていたら、どれだけ幸せだったか。

現実はそう簡単にいきません。

 

期待もむなしく、

その後リセットし、その三日後に受診しました。

タイミング法二回目に向けて

クロミッドの処方から再スタートです。

さらにこの日の診察では

・抗ミュラー管ホルモン(AMH)

・プロラクチン

LH(黄体化ホルモン)

・FSH(卵胞刺激ホルモン)

などなど、計12項目の血液検査をしました。

 

以前の血液検査で

・抗核抗体抗体価

・HOMO型

・SPECKLED型

いわゆる膠原病の検査結果の値が

基準値40未満のとこ80あり、

さらに詳しい検査をしましょうということで

それも含めた検査項目の多さです。

 

結果的には膠原病の心配はなかったのですが、

AMHの値が7.63ng/mLと高い…

しかしLH値はFSH値よりも低く、

エコー検査でも問題ないため、通常通り

タイミング法二回目をしましょうとの事でした。

 

AMH検査は保険適応外で 6,480円

その他の検査は保険適応で 5,090円 計 11,570円でした。

パート主婦には痛い出費です。

 

その後一回目と同じように

排卵誘発のHMG注射を打ち、

超音波検査や、ホルモン測定の血液検査をして

二回の受診で 計 6,600円でした。

 

二回目では想定以上に排卵が早く点鼻薬を使うこともなく、

夫は予定を合わせるのに大変そうでした。

しかし、やることやらなきゃ出来ない!!という思いの中、

なんとかタイミングをとりました。

 

 結果は書くまでもなくリセット。

ヒューナー検査も予定が合わず出来なくて、

その後二か月は夫の出張などと重なりお休みすることにしました。

 

この時無理にでもヒューナー検査をしていれば、

無精子症の判明がもっと早かったのではないかと思います。

頭の隅っこで検査しなきゃなぁ…と思いつつ

精液検査をすることもないまま、二か月後に新たな問題が発覚します。

 

 

 

 

 

通院③(タイミング法1回目)

 

 

タイミング前夜、

午後6時に点鼻薬のスプレーをして下さい

との事だったので

初めての点鼻薬にドキドキしながら

左右交互にスプレー。

いまいち薬が出ている感じもなく、

こんな感じで本当に排卵するのか?

なんて思いながら1回分を使い切りました。

 

翌日、夫に予定通り早めに帰って来てもらい

夜にタイミングをとり、

(ムードも何もないので省略します 笑)

翌朝、頸管粘液などに精子

いるかどうかを調べる

ヒューナー検査をしに病院へ。

 

診察で排卵は問題なさそうだとの事で、

いつものように診察台に上がり

ヒューナー検査の開始。

この検査は痛みはほとんど無く、

(器具を入れられている圧迫感はありますが…)

ものの数秒で終了。

その後、先生からすぐに

検査結果の説明がありました。

 

診察室に入ると、

何やら難しそうな顔をした先生が。

顕微鏡のモニターを見せてもらいながら

言われたのは

 

「検査結果なのですが…

 精子がね、いないんですよ。」

 

え?…と耳を疑いました。

いないってどういう事?と頭は真っ白。

 

「通常であれば、ここに何匹も

 動いている精子が確認出来るのですが

 ちょっと1匹も見当たらなくて。

 でもヒューナー検査ではたまにある事なので

 そこまで気にしなくて大丈夫ですよ!

 でも一応旦那さんの精液検査は

 した方がいいかもね。

 とりあえず、生理が来なかったら○日後、

 生理が来たら○日後に来てね」

 

この説明を聞いた時、

そりゃ出来ないわ!と

どこかストンっと気持ちが納得したのを

今でも覚えています。

しかし、これから待ち受ける無精子症の事実は

この時知る由もなかったので、

次のタイミングまでに夫に

とりあえず精液検査を受けてもらおう!

ぐらいにしか思っていませんでした。

 

診察を終えて待合室へ。

同じようにしている方も多いと思いますが、

お会計を待ってる間

ひたすら"検索"してました。

 

「ヒューナー検査 精子ゼロ」

「ヒューナー検査 精子 いない」

「ヒューナー検査 不良」   などなど。

 

同じような検査結果の書込みを見つけては

安心したのを覚えています。

 

「あぁ、私だけじゃない」って。

 

無精子症の言葉も目にしましたが、

全くいないわけじゃないだろうし、

うちには当てはまらないな!なんて

ここに来てもなお思っていました。

 

お会計を済ませて(すべて保険適応の 2,470円でした)夫に報告。

 

妻「精子いないってよ 笑」

夫「え?うそ?

 みんな流れ出ちゃったんじゃない?笑

 時間も経ってるし、

 たまたまでしょ!」

 

そう思って当然だよな と今でも思います。

見た目で分かるわけでもなければ、

自覚症状も一切なし。

無精子症なんて、

子供が欲しいと思わなければ、

きっと気付く事もなかった。

 

無精子症を疑う事もなく、

タイミング法2回目へと続きます。

 

 

 

通院②(タイミング法1回目)

 

 

初めての通院から五日後に再診。

この日はHMG注射をしました。

先生に説明してもらったのだけど、

よくわからないまま処置室に案内され

いきなりの筋肉注射にびっくり!

初めての排卵誘発剤の注射でした。

この注射、けっこう痛かった…泣

 

クロミッドもHMGも処方後、

副作用などは感じられませんでした。

その後、超音波検査をして

お会計は 2,650円でした。

 

 

そしてその二日後にタイミング法前の最後の受診。

この日は血液検査もしました。

血液検査では

 

排卵が近いかどうかホルモンの数値を調べる(E2&LH)

クラミジア&とトラコマチス抗体検査

・B-V細菌性膣症

 

・血液型とRH式

B型肝炎

C型肝炎

HIV

・梅毒

・血球成分

・ANA抗核抗体(膠原病)

 

これだけの項目を調べました。

(写すだけで疲れた 汗)

上の三項目は保険適応でしたが、

あとはすべて実費です。

 

ここにさらに実費の排卵誘発の点鼻薬

再診料や超音波検査、朝早くだったので早朝加算なんてものもあり、

合計 16,360円 でした。

 

いやぁ高い。

でもこれからさらにお金がかかることになるんですがね…

 

超音波検査の後、

タイミングをとる日…というか

「〇日の夜にタイミングとってね」という感じで

先生に言われ、初めて点鼻薬を処方されました。

なんでもこの点鼻薬、タイミングの前日に点鼻して

それから約36時間後に排卵するそうです。

 

そんな薬があるのかと衝撃を受けつつ、

使い方を看護師さんにレクチャーしてもらい

この日の診察は終わりました。

 

その日の帰りに、夫に

「〇日タイミングだって」と連絡。

私たち夫婦はタイミング以外はレスなので

夫は何だか照れたような、

気まずいような反応をしていました。

(中学生か 笑)

 

ここから初めてのタイミングが始まります。

 

 

 

 

 

 

初めての通院

 

 

病院を決定し、いよいよ初診。

初めての不妊治療専門病院にちょっとドキドキしていたのを

今でも覚えています。

 

クリニックに入ると、広い待合室にたくさんの人が…

「え、通院している人こんなにいるの?」 が

第一印象でした。

この時はまだ不妊治療がこんなに深刻になるとは

まったく考えていなくて、

「正直そんなに通わなくてもきっと近いうちに出来るだろう」

「ここにいる他の人たちよりは深刻ではないだろう」

なんて、なんの根拠もなく思っていました。

 

問診表などの記入を済まし、いざ診察。

ここのクリニックでは常時医師が二人いて、

医師の指名は出来ませんでした。

 

基礎体温がしっかり測れていない事を指摘されるかも…と

緊張していたのですが、基礎体温の話はまったくされず

すぐにエコーで内診をしました。

 

内診は股を全開に開くので、

(これ最初は、まじかよ!!って思いますよね笑)

女の先生がいいとか抵抗のある方がたくさんいますが、

今まで散々、子宮頸がんの検査をしていたので

抵抗はまったくありませんでした。

 

見ていただいた先生は、もうわかっているでしょ?的な感じで

「今卵胞が〇mmくらいだから、方針としてはクロミッドを処方しながら

タイミングを見ていきましょうね」

ということで、クロミッドってなんぞや?って感じでしたが 笑

タイミング法をやりながら、合間に色々な検査をすることになりました。

 

医師にはっきり言われたのは

「避妊せず一年以上経っても妊娠に至っていないので不妊症です」と。

そこで初めて、

「あぁ私不妊症なんだ…」と実感しました。

でもそう言われたにも関わらず、

「うちはその前にレスだから、タイミングとってもらえば出来るだろう」

なんて、まだ楽観的に考えていました。

今思えば甘い考えでしたが…

 

ビビっていたお会計は、初診料とエコー検査、クロミッドの処方で

2,770円でした。

ネットで予約していたので、待ち時間もそんなになく

診察含め一時間ほどでドキドキの初診は終わりました。

 

 

 

台風19号の被害

 

私の地元は今回の台風19号

大きな被害を受けました。

 

実家はなんの被害もなく無事だったのですが

建設業という仕事柄、

新築やリフォームなどでお世話になったお客様の家が何軒も浸水被害に遭われたので

泥のかき出しや清掃に行きました。

 

災害とは無縁の地域だと思っていたので

実際に被害の状況を見た時は

絶句しました。

 

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(リフォームでお世話になったお宅の

床下の様子)

 

床下に潜ってみると、

繊維系断熱材は水をたくさん吸い込み

パンパンになっていました。

 

このままでは、乾く事はなく

放っておくとカビてしまうので

和室は畳を処分し、床合板を撤去。

そこから、泥を掻き出すために邪魔な

根太を撤去しました。

 

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(床合板を撤去した様子。写真手前から奥に向かっている木材が根太です。)

 

被害に遭われた地域は農家が多く、

和室がいくつもある

お屋敷の様なお宅が多いです。

そのため、水を多く含んだ畳の撤去だけでも

本当に大変でした。

 

私たちができる事は、なるべくボランティアの方々が動きやすい動線を確保すること。

泥を掻き出しやすい状態にしてから

また別のお宅に向かわなければなりません。

 

浸水してしまった家具や思い出の品を

処分するために運び出していると、

気丈に振る舞っていたご主人の目に涙が…。

私も本当に胸が締めつけられる思いでした。

 

しかし、片づけにお伺いしていたお宅の奥様が

「命があっただけ良かった」と

黙々と作業をする姿は本当にすごいと思いました。

被災地を見渡しても、怒鳴ったり泣き叫んだりケンカする人は全くおらず、

奥様と同じく黙々と作業する方達ばかり。

本当に頭が下がる想いです。

 

 

地元が被災地としてテレビに映るのは辛いです。

しかしもうすでに、

時間が経つにつれ報道されなくなっていき、

記憶からも薄れてしまいがちです。

 

大事なのはこれからです。

 

一刻も早く被害に遭われた方が

元の生活に戻れるよう、

私のような建設業に携る人の役割は

とても大きいと感じます。